- メガネ

「メガネをかけているうちに、いつの間にかずるずると落ちてくる……」そんな経験はありませんか。
購入当初はしっかりフィットしていても、だんだんとずれ落ちるようになるということも起こりがちです。今回は、メガネが落ちてくる原因や快適に使うための調整方法について紹介します。
メガネが落ちてくる主な原因
購入当初にメガネが落ちてくることはほとんどありません。メガネを長く使い続けていると、落ちやすくなります。ここでは、メガネが落ちてくる主な原因を紹介します。
メガネが自分の顔に合っていない
メガネのサイズが自分の顔に合っていないと、落ちてきやすくなります。通販などで試着せずにメガネを購入した場合によく起こるケースです。
フィット感が不十分だと、動いたり、時間が経ったりするうちにずれやすくなります。顔に合っていないメガネは、長時間の着用には不適切なことが多いため、メガネを購入する際は、できるだけきちんとフィッティングして、顔に合ったものを選びましょう。
メガネが変形している
何度かけ直しても、ずれがなおらない場合は、メガネが変形しているのかもしれません。
メガネに無理な力を加えたり、乱暴に扱ったりすると変形しやすくなります。特に、メガネをかけたまま寝てしまう、メガネを片手で外すなどのクセがある方は要注意です。
メガネは正しく丁寧に取り扱い、負荷をかけないようにしましょう。
フレームやパーツが劣化している
メガネを長い間使用していると、鼻パッドが摩耗して滑り止め効果が弱まったり、ネジが緩んだりすることがあります。メガネは定期的にメンテナンスを行いましょう。
汗・汚れで摩擦力が落ちている
汗や皮脂の汚れがメガネに付着すると、フレームや鼻パッドなどの皮膚と接している部分の摩擦の効果が下がり、メガネがずれ落ちやすくなります。汗をかきやすい夏場に起こりやすい現象です。
日焼け止めや化粧品で汚れて、ずれ落ちやすくなる場合もあります。汚れたままで放置するとパーツの劣化にもつながるため、常にメガネは清潔に保ちましょう。
メガネが落ちてくる場合の対処法
メガネが落ちてくることがストレスとなり、眼精疲労や体調不良を起こしやすくなる可能性もあります。メガネが落ちてこないようにするための対処法を実践しましょう。
使わないときはケースにしまう
メガネを直に胸ポケットやバッグなどに入れないように心がけましょう。無造作にメガネを収納すると余計な負荷がかかり、メガネが変形してしまうかもしれません。
使わないときはメガネケースにしまってください。硬めのケースを利用するのもおすすめです。短時間だけのかけ外しが多い場合は、スタンド式のケースがおすすめです。
メガネの滑り止めアイテムを使う
顔の形や骨格によっては、どうしてもずれてしまう場合があります。そんなときは、メガネの滑り止めアイテムを使うのがおすすめです。
特に、スポーツで激しく動く場合や、汗をかきやすい場合の対策として、メガネの滑り止めアイテムは役立ちます。100円ショップでも購入できるので、試してみてください。
しかし、商品によっては付けたり外したりができないものや、出っ張ってしまってメガネケースに入らなくなるものがあります。フロント部分に滑り止めアイテムを装着すると、デザインが大きく変わってしまうことにも注意しましょう。
高温多湿の環境下での使用・保管を避ける
メガネは熱や湿気でダメージを受けます。炎天下の車内や浴室などの高温多湿な場所での使用・保管は避けましょう。熱が加わると、フレームが変形したり、コーティングが劣化したりする可能性があります。
メガネの熱に対する耐性は、材質やコーティングで異なります。熱に対して弱いメガネは、ぬるま湯でも痛んでしまうため、洗浄時は冷水を使用するのがおすすめです。水で落ちにくい汚れに対しては、メガネクリーナーや中性洗剤を使用してください。
高温になりやすい職場で働いている方は注意が必要です。メガネを選ぶ際は、熱に弱いセルフレームを避けて、なるべく熱に強い材質のものを選びましょう。
店頭で定期的にメンテナンスする
メガネは、フィッティング(かけ具合の調整)がうまくいっていて初めて快適に使用できます。フィッティングは購入時だけではなく、3か月に1回ほど受けるのが理想です。フィッティングには正しい知識、技術、専用工具などが必要なため、メガネの専門店に対応してもらいましょう。
特に、小さな子どもは自分でかけ心地を判断できないため、店員に見てもらうのがおすすめです。
店頭では鼻パッドやモダン(テンプル)などの消耗品交換、メガネの角度調整やネジの締め直しなどのメンテナンスを行ってもらえます。メガネの洗浄サービスを提供している店舗もあります。
メガネの専門店でなら、メガネが変形している兆候があれば、正しい取り扱い方法のアドバイスも受けられます。定期的に専門店で状態を確認してもらいましょう。
落ちにくいメガネを選ぶ際のポイント
メガネによって落ちやすさは異なります。ここでは、落ちにくいメガネを選ぶ際のポイントを紹介します。
テンプル(つる)の形状や長さが合っているものを選ぶ
フレームのテンプル(つる)の部分が、耳に引っかかるメガネを選びましょう。もし、テンプルが耳に引っかからない場合は、店頭でモダン(テンプルの先端の曲がっている部分)を耳の後ろの形に沿うように調整してもらってください。
形状記憶の素材で作られたテンプルは、歪みにくいのでおすすめです。
顔の幅に合っているものを選ぶ
メガネが小さいと、着用したときに前に押し出すようになってしまい、落ちてくる原因になります。顔の幅に合ったメガネを選びましょう。
もし、気に入ったメガネが顔の幅に合わない場合は、メガネ店で相談して調整してもらってください。ほとんどの場合は調整することで、顔の幅に合わせることが可能です。しかし、メガネの材質や形状によっては難しい場合もあります。
鼻当て部分が調整できるものを選ぶ
金属製の独立した鼻パッドは、交換が可能であり骨格に合わせて調整ができます。フレームと一体型の鼻パッドは、鼻パッドのみの交換・調整ができないものの、折れる心配がありません。
ずれ防止を優先するなら、金属製の独立した鼻パッドがおすすめです。
まとめ
メガネが落ちてくる状態で使用し続けると、さまざまなトラブルの原因になります。もし、メガネが頻繁に落ちてくる場合は、メガネ店でメンテナンスを受けましょう。必要に応じて、消耗品やメガネ本体の交換も検討してください。
メガネのことでお悩みの方は、ぜひメガネのヨネザワにご相談ください。ヨネザワには、眼鏡作製技能士が在籍しています。似合うメガネやレンズ選び、フレームのご提案、ご利用中のメガネのメンテナンスなど、総合的にサポートを行っています。
眼鏡作製技能士への相談を希望される場合は、ホームページの来店予約フォームからお気軽にご相談ください。