調光レンズの寿命はどのくらい?劣化の原因と長持ちさせるコツ

調光レンズの寿命はどのくらい?劣化の原因と長持ちさせるコツ

調光レンズは、経年劣化や外的な要因によって寿命を迎えます。寿命を迎えた調光レンズは、調光機能を果たさなくなってしまうため、買い替えが必要です。実際の調光レンズの寿命はどのくらいなのでしょうか。今回は、調光レンズの寿命や劣化する原因と長く使い続けるコツを紹介します。

調光レンズの寿命

調光レンズの寿命

調光レンズはなぜ寿命を迎えるのでしょうか。ここでは、調光レンズが劣化する主な原因を3つ紹介します。

調光レンズとは

調光レンズは、紫外線の量や温度の違いによって色が変わるレンズです。「感光物質」と呼ばれる成分が含まれており、その成分が紫外線量に応じて変色します。レンズにコーティングされているパターンと、基材に練り込まれているパターンがあります。

屋外で紫外線が多い場合は濃くなる一方、屋内では薄くなり、視認性が高まるのが特徴です。屋外と屋内で、サングラスをかけたり外したりする手間がなくなります。

感光物質は、気温にも影響されます。冬の寒い時期は濃い色になりやすく、夏の暑い時期は薄い色になりやすいのも特徴です。これは、気温が低いと着色スピードが速くなり、気温が高いと退色スピードが速くなることが原因です。

調光レンズの平均寿命

調光レンズの寿命は、通常2~3年ほどです。レンズに含まれる感光物質が劣化するのがおよそ2~3年なので、それにともなって調光レンズ自体劣化してしまいます。

使用環境やメーカーにより、丁寧に使えば3年以上使える場合もありますが、長くても4年程度で買い替えるのがおすすめです。

寿命が近づくと、レンズの変色が鈍くなります。屋外と屋内を行き来する際に色が変わりにくくなったり、中間色からまったく変わらなくなったりしたら、寿命が来たと判断して新調しましょう。

調光レンズの使用頻度や保管場所、もともとの品質によっても寿命は異なります。使用年数はおよその目安として考え、色の変化のスピードを見ながら寿命を見極めましょう。

劣化の原因

調光レンズの劣化は、感光物質の劣化が原因です。感光物質によってレンズの色が変わる仕組みになっているのですが、この感光物質は紫外線に弱いという特性があります。

紫外線を浴び続けることで、感光物質の劣化が進行してしまいます。特に屋外で長時間使用したり、屋内外を頻繁に行き来したりすると劣化が進みやすくなります。

サングラスとして使うとなると、どうしても紫外線を避けることはできません。寿命は来るものと考えて劣化を感じたら新調することをおすすめします。

調光レンズを買い替えるサイン

調光レンズを買い替えるサイン

ここでは、調光レンズを買い替えるときのサインを紹介します。

色の変化が目立たなくなる

色の変化が目立たなくなったら、新調を検討するタイミングです。通常の調光レンズは、屋外で色が濃くなり、屋内で薄くなります。屋内外を行き来しても濃くも薄くもならず中間色のままだと、劣化しているサインです。

調光レンズは使い続けると色の変化の幅が狭くなります。クリアな状態を1段階として10段階まであるとすると、最初は1~10まで変化があったものが、次第に2~8まで、3~7までと幅が狭まってきます。中間色で落ち着いてしまうと、買い替えを検討する段階です。

また、購入した当初と比べて、屋外に出たときの色が薄く感じる場合も買い替えをおすすめします。

色の変化が徐々に見られなくなり、屋外でも屋内でもあまり変わらない色合いになってきたら交換のサインです。寿命の年数に囚われず、色の変化によって寿命を判断しましょう。

光の変化速度が遅くなる

調光レンズの色が変わるスピードが遅くなるのも劣化のサインです。通常は色が濃くなるのに数秒、色がクリアになるのに3分程度かかります。屋内に戻って3分以上経ってもクリアにならない場合は、劣化が進んでいるといえるでしょう。

また、紫外線を浴びるとすぐに色が濃くなるのが特徴であるのに、屋外に出たときに色が変わる兆候がない場合も劣化が進んでいます。色の変化に時間がかかるだけでなく、変化が途中で止まってしまう場合も買い替えがおすすめです。

調光レンズを長く使い続けるためのポイント

調光レンズを長く使い続けるためのポイント

調光レンズを長持ちさせるためには、どのように使えば良いのでしょうか。ここでは、調光レンズの寿命を長持ちさせる方法を紹介します。

高温を避ける

調光レンズは、高温に弱いという特性があります。そのため、真夏の車内のダッシュボードや暖房器具、バーベキューをしている鉄板の近くなどには置かないよう注意が必要です。また、調光レンズを着用したままドライヤーを使うのも避けましょう。

高温の場所に置くと、レンズのコートにひびが入ったり、熱クラックが発生したりすることがあります。ひび割れやクラックによってレンズに傷が付き、傷付いた部分は変色しなくなってしまうため、レンズを使い続けることはできません。

紫外線を避ける

調光レンズは、色が付いている時間が長いほど劣化が早まります。つまり、屋外で使う頻度が多いほど長持ちしません。使用しない間は持ち歩くときも調光レンズを外に出さず、柔らかいケースに入れて保管することが重要です。

使わない場合でも、直射日光が当たる窓辺などには置かないようにしましょう。着用していない状態でも当然紫外線に反応して色が変わるので、必ず紫外線や日光を遮断するケースに入れることが大切です。

レンズを傷付けない

調光レンズに傷が入ると、その部分のコーティングが剥がれてしまいます。コーティングが剥がれた部分は変色しにくくなり、屋外に出たときに見えづらくなります。

どんなに小さな傷であっても、コーティングが剥がれると見えづらさを感じやすくなるため、傷付けないように使いましょう。

定期的なメンテナンス

調光レンズを長持ちさせるには、定期的なメンテナンスが必要です。汚れを放置すると見えにくくなるだけでなく、傷の原因になるため、レンズは常に清潔に保ちましょう。専用のクリーナーを使えばレンズ表面の汚れを綺麗に落とせます。

また、レンズに細かいゴミやホコリが付いていることに気付かずに拭き取ると、細かい傷が入ってしまうおそれがあります。拭く前に水洗いしてゴミを落としてからメガネ拭きなどの柔らかい布で拭き取りましょう。

まとめ

調光レンズはおよそ2~3年で寿命を迎えます。保管状態や使用頻度によって異なるため、劣化のサインを見逃さないようにしましょう。色の変化が目立たなくなったり、変色のスピードが遅くなったりしたら、買い替えることをおすすめします。

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