老眼でもコンタクトレンズは使える?老眼になった際の対処法

老眼でもコンタクトレンズは使える?老眼になった際の対処法

コンタクトレンズを使用している方は、将来老眼になったときにどうすれば良いのか気になるのではないでしょうか。裸眼の方は、老眼になると老眼鏡を使うことが一般的ですが、コンタクトレンズ利用者も老眼鏡を併用できるのでしょうか。

今回は、コンタクトレンズを使用している方が老眼になったときの対処法を紹介します。

コンタクトレンズを使っている人が老眼になった場合の対処法

コンタクトレンズを使っている人が老眼になった場合の対処法

コンタクトレンズを使っている方は、老眼になったらどのように対応すれば良いのでしょうか。ここでは、主な対処法を3つ紹介します。

対処法1|コンタクトレンズの度数を弱くする

老眼が進むと、目のピント調節機能が弱まり、近くのものにピントを合わせにくくなります。そのため、コンタクトレンズの度数を下げることも一つの手段です。これにより、ピントを手前に持ってくることができるため、度数を下げる前に比べると手元が見やすくなります。

ただし、この方法は老眼の初期段階に適しています。老眼が進行し、ピント調節機能が大きく低下すると、度数を下げても十分な視力を確保することが難しくなるため、注意が必要です。

また、運転をする方など、遠くを鮮明に見る必要がある場合には、度数を弱める方法はおすすめできません。

対処法2|遠近両用コンタクトレンズを使う

コンタクトレンズを使用している方が老眼になった場合は、遠近両用コンタクトレンズを使用する方法もあります。遠近両用メガネと同様に、1枚のコンタクトレンズに、近くを見る度数と遠くを見る度数が入っているコンタクトレンズで、近年は使用される方が増えてきました。

これまでと変わらない見た目で、老眼の進行具合に合わせて度数を選ぶことができますので眼科で体験されることをお勧め致します。

遠近両用コンタクトレンズは、中央から外側に向かって緩やかに度数が変わる設計が主で、慣れるまでに1~2週間程度かかります(※個人差があります)が、慣れれば快適な視界を確保することが可能です。

対処法3|老眼鏡とコンタクトレンズを併用する

老眼鏡とコンタクトレンズを併用する方法もあります。手元を見るときはコンタクトレンズをつけたまま老眼鏡をかけることで、手軽に視力を補うことができます。老眼が進行すると、コンタクトレンズだけでは視力を確保するのが難しくなるため、有効な対策の1つです。

老眼鏡を併用することで、手元の視界がクリアになり、近くのものが見やすくなります。ただし、メガネの着脱が必要になるため、持ち運びの手間が増える点がデメリットです。

遠近両用コンタクトレンズの選ぶ際のポイント

遠近両用コンタクトレンズの選ぶ際のポイント

ここでは、遠近両用コンタクトレンズの選び方のポイントを紹介します。

ポイント1.使い心地

遠近両用コンタクトレンズも、通常のコンタクトレンズと同様に、ハードタイプとソフトタイプの2種類から選べます。ハードタイプは硬く、目に入れると若干違和感があるかもしれません。しかし、黒目よりも小さいため、目への負担はかかりにくいのが特徴です。

一方、ソフトタイプは、黒目と同じ大きさであるため、目への負担がハードタイプよりもかかりますが、柔らかいのでハードタイプよりも違和感なく着用できるでしょう。

目への負担の大きさは、目に酸素が十分に供給されるかどうかに左右されます。黒目よりも小さいハードタイプは、大きいソフトタイプのものよりも酸素が行き渡るため、負担が少ないといえます。

また、ハードタイプは1年以上使うのが一般的ですが、ソフトタイプには1日使い捨てタイプ(ワンデー)と、2週間使い捨てタイプがあります。使うコンタクトレンズによってケアにかかる手間も変わります。

ケアの手間や目への負担を総合して、使い心地の良いものを選びましょう。

ポイント2.ピントの合わせ方

遠近両用コンタクトレンズを快適に使うには、ピントを合わせることが何よりも大切です。コンタクトレンズの種類によってピントの合わせ方が異なるため、自分にとって使いやすいものを選ぶことがポイントです。

ハードタイプは、レンズの中央で遠くを見て、レンズの下側で近くを見ます。瞬時に視線を使い分けなければならないため、慣れが必要です。

一方、ソフトタイプは、近くも遠くも、視線を変えずに見ることができます。遠近両用コンタクトレンズを初めて使う方でも、問題なく慣れることが可能です。

最近では、ハードタイプのレンズでも視線を変えずにピントを合わせられるものが出てきています。遠近両用コンタクトレンズの選択の幅は広がっているため、眼科に相談し自分が使いやすいものを選びましょう。

老眼鏡を選ぶ際のポイント

老眼鏡を選ぶ際のポイント

老眼鏡を選ぶときは、どの部分に気を付けて選べば良いのでしょうか。ここでは老眼鏡を選ぶ際のポイントを紹介します。

ポイント1.用途

手元が見えづらくなった時には用途に応じてレンズを選ぶことがおすすめです。手元が見えやすくなるレンズは、近用、近近両用、中近両用、遠近両用の4つのタイプがあります。

近用は、本や新聞を読むときに使うもので、近近両用は手元よりも少し離れるPC作業やデスクワークに向いています。中近両用はテレビを見るなど室内で使うのに適しており、遠近両用は遠くも近くもどちらも見える老眼鏡です。

室内で過ごす時間が長い方と、遠くも近くも頻繁に見ることが多い方では使うレンズも異なります。使いたいシーンや見えにくさを感じているシーンに絞ってレンズを選ぶと、自分の目に合ったものを快適に使うことができます。

ポイント2.耐久性

老眼鏡は通常のメガネとは異なり、ずっとかけているものではありません。頻繁にかけ外しするものなので、フレームやレンズの耐久性が高いものを選ぶ必要があります。

また、かけている時間が長くなることが多い場合は、かけ心地も大切です。せっかく老眼鏡をつくっても、かけ心地が悪ければ使うのが億劫になってしまいます。

かけ心地が良いものを選ぶには、フレーム選びが大切です。顔の形やサイズにフィットするものを選ぶと、長時間かけていても疲れません。また、テンプルの柔軟性が高いものなら、かけ外しがスムーズにできて耐久性も上がるでしょう。

まとめ

コンタクトレンズを使っている方が老眼になった場合、老眼鏡との併用や、遠近両用コンタクトレンズへの変更が一般的です。使いたいシーンや見えづらさが気になっているシーンなどに応じて、老眼鏡や遠近両用コンタクトレンズを取り入れ、快適な視界を確保しましょう。

メガネのヨネザワでは、遠近両用コンタクトレンズと老眼鏡のどちらも取り扱っています。また、眼鏡作製技能士が210名在籍しており、メガネ選びをサポートしています。来店予約時に眼鏡作製技能士の接客をご予約いただければ、専門家がよりあなたに合うメガネやコンタクトレンズをご提案いたします。ぜひ一度ご相談ください。

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