コンタクトレンズユーザーが老眼になったら?メガネにしたほうが良い?

コンタクトレンズユーザーが老眼になったら?メガネにしたほうが良い?

「最近老眼になったから、コンタクトレンズからメガネに変えた方が良いのかな?」と考えている方もいるのではないでしょうか。老眼になった場合でも、すぐにメガネに変えなければいけないわけではありません。コンタクトレンズを着用したままメガネを使用すれば、今までより快適に生活することができます

今回は、コンタクトレンズユーザーが老眼になった場合の対処法やメガネと併用するときのポイントを紹介します。

監修してくれた先生
田浦 輝美 先生
ひかり眼科クリニック 院長

平成28年よりひかり眼科クリニックの院長。地域の方々に親しまれてきている眼科クリニックとして親切、丁寧な診察を心掛け、解り易い説明をモットーに日々診察を行っています。

HP:https://hikariganka.jp/hospital/

老眼になってもコンタクトレンズを使って良いか

コンタクトレンズユーザーが老眼になったら?メガネにしたほうが良い?

老眼でもコンタクトレンズは使用できます。とはいえ、今までと同じコンタクトレンズでは、近くのものが見えづらいケースもあります。ここではコンタクトレンズを使用している方が老眼になった際の対処法を紹介します。

遠近両用のコンタクトに変える

遠近両用のコンタクトは、遠用の度数と近用の度数が1つのレンズに組み込まれたタイプです。遠くと近くの両方が見えにくい方にとっておすすめのコンタクトレンズです。

しかし、遠近両用のコンタクトは遠くと近くのどちらもピントが完璧に合うわけではありません。ある程度の見え方に調整されており、見えづらさを感じる場合もあるため、必要に応じてメガネを使って視界を補助する必要があります。

また、遠近両用コンタクトは通常のコンタクトに比べて特殊な形状をしているため、慣れるまでに1週間程度かかることがあります。付け始めは違和感を覚えることもありますが、徐々に慣れて快適に使用できるようになります。

メガネと併用するのもおすすめ

コンタクトレンズユーザーが老眼になったら?メガネにしたほうが良い?

老眼が始まってもすぐにコンタクトレンズの使用を控える必要はありません。見えにくさを感じるときに「コンタクトレンズを装着した状態のまま、老眼鏡や中近両用、遠近両用のメガネをかける」という方法もあります。

メガネの掛け外しは必要になるものの、手元を楽に見えるようになります。ここでは、コンタクトレンズと併用できるメガネの種類を紹介します。

中近両用メガネ・遠近両用メガネ

老眼が始まった際に併用するのがおすすめのメガネには、中近両用メガネと遠近両用メガネの2種類があります。ここでは、それぞれの特徴を紹介します。

中近両用メガネ

中近両用メガネとは、手元から中距離(約30cm~3m前後)を見るのに適したメガネです。PC作業やデスクワーク、読書などの作業に適しています。遠距離の視野はやや狭く、ぼやけやすいですが、中距離では目線を動かさなくても見やすいのが特徴です。

遠近両用メガネ

遠近両用メガネは、近くから遠くまで幅広い距離に対応できるメガネです。レンズの上部と下部を目線で使い分けることで、見たい距離にピントを合わせられます。

コンタクトレンズは単一の度数で作られるため、遠くか近くかどちらかにしか焦点が合いません。しかし、遠近両用メガネを併用すれば、遠くも近くも見やすくなります。

中近両用メガネと遠近両用メガネには、数多くのメリットがあります。一方で、デメリットもあるので、気になる方は下記の記事を確認してみてください。

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老眼鏡

コンタクトレンズをつけたまま、近くを見るときにだけ老眼鏡を使用するのもおすすめです。遠くの視界はコンタクトレンズでカバーできるため、常に見やすい状態を維持できるのがメリットです。

しかし、老眼鏡のかけ外しが必要なため、少々手間がかかる点には注意が必要です。かけ外しの手間が気にならない方や、頻繁に遠近を切り替える作業が少ない方は、老眼鏡を使用してみてください。

早めにメガネに慣れておく

老眼が始まったらコンタクトレンズの使用時間を見直すタイミングです。コンタクトレンズは目に直接入れて使用するため、メガネに比べると目にかかる負担が大きくなります。加齢とともに徐々にコンタクトレンズの常用が難しくなるため、早めにメガネを使用する生活に慣れておきましょう。

コンタクトレンズとメガネを併用するときのポイント

コンタクトレンズユーザーが老眼になったら?メガネにしたほうが良い?

コンタクトレンズとメガネを併用するときは、使用しているコンタクトレンズに合わせてメガネを選ぶ必要があります。ここでは、コンタクトレンズのタイプ別に、メガネと併用するときのポイントについて解説します。

弱めのコンタクトレンズの場合

近くを見るために度数を弱めに設定したコンタクトレンズを使用すると、遠くの視界がぼやけてしまうことがあります。運転時のような遠くを鮮明に見る必要がある場合には、コンタクトレンズの上から遠くがよく見えるメガネをかけるのがおすすめです。遠近両用メガネを使用すれば、遠くがより見やすくなるでしょう。

遠くがよく見えるコンタクトレンズの場合

遠くがしっかりと見えるコンタクトレンズは、近くのものを見る際に多くの調節力が必要になります。特に老眼が進行していると、手元の細かい作業や読書などがしづらくなる場合があるため、コンタクトレンズの上からメガネをかけて調整力を補いましょう。中近両用メガネを使用すれば、手元が見やすくなるのでおすすめです。

遠近両用コンタクトレンズの場合

遠近両用コンタクトレンズは、遠くと近くの両方が見やすくなるため、メガネは使わなくても良いように思えます。しかし、遠近両用コンタクトレンズは、どちらかの見え方が完璧ではありません。どちらかが若干見えにくいことが多いため、遠近両用コンタクトレンズの度数に合わせて、見え方を補うためのメガネを作成するのがおすすめです。

まとめ

老眼が始まったばかりの方は、近くや遠くの見えづらさにストレスを感じることもあるでしょう。そのままの状態で生活を続けると、眼精疲労やめまいなどの症状を引き起こす可能性があります。

仕事や運転に支障をきたし、大きなトラブルに発展するかもしれません。老眼が始まった際にはそのままの状態で放置せずに、早めに自分に合う老眼鏡や遠近両用コンタクトを処方してもらうことが大切です。

老眼鏡や遠近両用コンタクトの作成に悩んでいる方は、ぜひメガネのヨネザワにご相談ください。ヨネザワではお客様の症状に合わせて、適した老眼鏡やコンタクトレンズを作成しています。店頭でサンプルを確認した上で購入できるため、自分が気に入ったものを選びやすいのもポイントです。

老眼で悩んでおり、どのような老眼鏡やコンタクトレンズを作れば良いかわからない方は、ぜひメガネのヨネザワにお問い合わせください。

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