17 弱くて強い日本人

弱くて強い日本人

何不自由ない暮らしに慣れ、物は溢れ人に頼らなくても自分一人で生きていると勘違いして家族の関係すら希薄になり、信じられない事件が多発し社会現象となる事を恐れていた矢先、3月11日東日本大震災が起こりました。

このことにより人がつくった物は一瞬にして破壊され、自然の脅威に怯える日々、人の想定を超える現実を見せつけられ呆然自失。

そこに震災を越えて生き抜く活力を与えてくれたのは希薄と思っていた人間の情でありました。縁もゆかりもない人達が被災者の方々に手を差しのべ、世界にその輪が広がり多くの人に感動を与えています。

東日本大震災が縁となり、いろいろな絆ができ、一人では何もできない弱い自分に気付き、人に寄り添い人の温もりに触れ、感激し、涙し、人に対する思いやりが育まれ、物の豊かさから精神的豊かさを求めて、家族、地域ひいては国を愛する気運の昇まりを感じるこのごろです。